さて、一夜明けて、日曜日の朝、
仔猫たちは飲んで、食べて、遊んで、寝て、合間にトイレ行って、
すっかり馴染んできたようだ。
でも、ミーアは相変わらず、「フニャ・・・」、「ンァ・・・」と情けない声を出しながら、
仔猫を追い掛け回す。
首に噛み付こうとしたり、仔猫に威嚇されて後退りながら猫パンチのふりをしたり、
ごはんも一日食べていなかった。
まるでお嫁さんネコたちがうちに来たときのような反応だ。
ん?待てよ?
いいこと思いついた
さっそく電話で救援を頼んだ。
夕方、強力な助っ猫のご到着!
ジャーン!!女帝ティファニーのお出ましだ~
実は、ティファニーちゃんはちょうど発情中だった。
もしかして、仔猫たちにもティファニーちゃんのフェロモンがついて、
ミーアはそれに反応していたのかもしれない。
どっちにしても、ミーアが追い掛け回すなら、
か弱い仔猫たちよりも、女帝ティファニーの方が断然ノープロブレム!!
ミーアがティファニーちゃんに気を取られている間に、仔猫たちはこの家になじみ、
そして、交配が終わって、ティファニーちゃんが帰る頃には、
おバカなミーアのことだから、きっと仔猫たちがずっと前からいたと思い込んでいるでしょう。
それに、ティファニーちゃんは前回の交配で妊娠したものの、残念ながら流産してしまったので、
先方とはまた交配させる約束になっていたのだ。
まさに一石三鳥!(^^)b
案の定、ティファニーちゃんが来てから、ミーアはもう仔猫のことなんかまったく眼中に無くなって、
ティファニーちゃんを口説き始めた。(「セクハラ」とも言う。汗)
分かりやすいヤツだ。(^^;;
おかげで、仔猫たちはのびのびと遊び、いっぱい眠れるようになった。
もっとも、ティファニーちゃんに近づくと猫パンチされるが・・・
でも、家の中が静かになったかというと??
一方でミーアとティファニーちゃんが愛のデュエット、
一方でウインクとゲンチビが兄弟バトル、
合間にティファニーちゃんがチビたちを威嚇する声や、
ミーアの「フニャ・・・」「ク~ン・・・」が鳴り響き、
4匹の猫がランダムに2組となって、家中ドタバタ走る状態になってしまったのである。(^^)
これほどのにぎやかさは我が家にいまだかつて無かった。
玄関から入ると、ミーアはいつものように甘えながらお出迎え。
リビングに入って、仔猫たちが入っているキャリーバッグを床に下ろしても、
ミーアはまだ気づかない。
そこで、ミーアの顔をキャリーのそばに持っていくと、
とたんにミーアはびっくりして、「フンニャァ・・・」と傷ついたような声を出した。
仔猫をバッグから出すと、仔猫は即、「仔猫探検隊」を結成し、よちよちと部屋中を歩き回る。
そんな仔猫たちに、ミーアは戸惑いながらも近づくと、
仔猫に「フーッ シャーッ!」と威嚇され、ビビりまくる。(な、情けない・・・)
しまいには、仔猫がよっぽど怖いのか、自分から手を上げて攻撃する始末。
でも、仔猫の方が強気で、威嚇と反撃で返す。(^^;;
新しくネコを迎える場合、先住ネコを一番に可愛がらないといけないのだが、
ミーアはもう仔猫のことしか見えなく、私たちに触らせてもくれない。
しかも、なぜか何回も仔猫の首筋にかぶりつくので、仔猫がひっくり返って悲鳴を上げる。
さすがにこれには黙っていられなくて、ミーアを叩いて叱ってしまう。
ますます可愛がるどころではなくなる。
仔猫たちもミーアに追いかけ回されて、ちっとも休まらない。
あぁ、一体どうなることやら。
ミーア : 「ん?なんだ キミは?」
ミーア&仔猫 : 「こ、こわいよ~」