ペットの最近のブログ記事[2/25]ページ

思えば、ミーアは来たその日から、繊細とは反対の図太さを見せていた。

ミーアを買って帰った日、さっそく猫トイレと猫砂も買ってきた。

いっぱいミルクを飲ませて、いっぱい遊んで、

さてそろそろ寝ようかなという頃になっても、一向にトイレに行く気配がない。

これは困った。

私が寝てる間にどこかトイレ以外の場所でして、そこをトイレと思い込んだら大変だ。

私はミーアをトイレと一緒の部屋にしばらく閉じ込めておこうとした。

しかし、私の姿が見えなくなると、ミーアはなんとも悲しそうな声で泣き出した。

5分経っても、10分経っても泣き続けるので、私まで泣けてきた。

「ごめんね、ミーア。もうトイレなんかどうでもいいよ。ごめんね。」

と部屋のドアを開けたら、今度は実に甘えた声で「ニャ~」と鳴くのだった。

抱っこすると、頭をこすり付けてきたり、ゴロゴロ喉をならしたり、手をモミモミさせたりと大忙し。

「よしよし、さみしかったの」 「ニャー」

「オシッコはまだしたくないの」 「ニャー」

「じゃ、ママと一緒に寝ようか」 「ニャー」

電気を消し、ふとんに入り、寝ようとした。

その時!ミーアはトコトコやってきて、ふとんの上を前足でカキカキしたかと思うと、

ジョーーーー

!!

私はがばっと飛び起き、まだオシッコしているミーアを抱き上げ、トイレまで走り、ぽとっと入れた。

よっぽど我慢していたのか、ミーアは私に抱かれている間中もずっとオシッコし続け、

私のパジャマをぬらしたのだった。

それから、パジャマとふとんカバーやシーツを取替えたり、

ふとんに消臭スプレーをかけ、ベランダに干したり、

床についたオシッコを拭いたり・・・

作業は延々と夜中まで続いたのであった。

それにしても、いきなり人が寝てる横でオシッコするなんて、ミーアはかなりのツワモノかも?

ミーアを飼うまで、猫というはクールで、気ままで、賢い生き物だと思っていた。

運動神経バツグンで、忍者のように身軽で、足音を立てずに歩く、高いところから落ちてもきれいに着地する。

自分勝手で、ワンちゃんのように人間のいうことを聞いたりしない。

ぬれるのがきらいで、お水もあまり多く飲まない。

きれい好きで、神経質で、いつも寝ている。

それらはまた猫が私を惹きつける魅力でもあった。

 

ところが、ミーアは見事にこれらのイメージを破壊してくれた。

まず、ミーアはクールどころか、とんでもない甘えん坊である。

とにかく一緒にいたがる。私がトイレとかお風呂に入って、姿が見えなくなるとすぐ淋しそうに泣く。

中にいるこっちは落ち着かないから、早々と切り上げて出てしまう。(うう、長風呂が好きなのに・・・)

今はなんとかトイレに入ってもすぐ出てくるものだと理解したみたいで、泣かなくなったが、

かならずトイレの外で伏せの体勢で待っている。(これぞ待ち伏せ?!)

そして前足をドアと床の隙間から差し込んできて遊ぶ。しょうがないから、座ったままつま先で遊んであげる。

 

お風呂の場合は出てくるまで泣き止まない。

ドアの前でうろうろしては、顔を曇ガラスに押し付けて中の様子を伺う。

「ニャオ~ン、ニャオ~ン~~~~~」

「いかん、これじゃ近所の人に動物虐待してると思われちゃうわ」とドアを少しだけ開けて、

「ミーア、ママはちゃんといるから、そんなに泣かなくていいの。いい子にして待ってて。」

顔を見せると、ちょっと安心するみたいで、30秒くらい静かになる。

でも、また泣き始める、こっちはまた顔を出す・・・

一回のお風呂で、これを何十回も繰り返すのだ。あぁ、湯冷めしちゃうよ~(T_T)

何回かドアを開けたときに、入ってきたことがある。

湯船にはお湯がいっぱい入っていたし、床もぬれていたはずなのに、

ちっとも怖がらず、興味津々と探険を始めた。

しまいに、湯船のふたに跳び乗り、ちょこんと座り込んで、こっちをじーっと見つめる。

「ちょっ、ちょっとミーア!そんなにジロジロ見ないでよ。」猫相手に照れてしまう私だった。

「あ、ミーア、おててもおなかもしっぽもぬれちゃったじゃないか!

いい?猫というのはね、水を嫌がるもんなんだよ。」

「にゃん??」当の本人(本猫)はまったく気にならないようだ。

本当に猫という自覚があるのかしらね。

 

そういえば、昨日の地震のときも大きくて長かったから、結構こわかった。@_@

しかし、ふととなりを見るとミーアは何事もないかのように、普通に遊んでいた。

うぅむ、度胸があるのか、はたまた地震に気がついていないだけか、(後者だと思うが)

どっちにしても、ノーテンキな猫だ。

動物は地震などを予知することもできるというのに、

「キミには本能というものがないのか?」

「ふにゃ~?」と間の抜けた声。

ま、パニックになるよりはマシか。いざっていうとき、抱っこして一緒に逃げられるから。

ミーアと同じ部屋にいなくても、どこにいるか、とてもわかりやすい。

寝てるのでなければ、音でわかるからだ。

ドタドタドタ   (おっ、リビングで走ってるぞ) 

ガシガシ、ドン  (はは、キャットタワーに登りそびれて、落ちたな)

ガシャーン    (またキッチンでいたずらしてる、もう)

と、こんな調子だ。はっきり言って、あまり猫らしくない。

体重たった3Kgくらいなのに、走ると足音が家中に響き渡る。

キャットタワーからボテッと落ちて、もろに背中で着地したことも一度や二度ではない。

そして勢いよく走り回ってると、止まれなくなって、

壁やドア、家具など、あちこちにゴ~ンとぶつかる。

一瞬目を廻すが、すぐにまた走り出す。

「あぁ、ミーア、普通猫はね、もっと軽やかに、優雅に動くのよ。

決して頭をぶつけたり、背中から落ちるなんてぶざまなことしないの。」

と言っても、聞く耳持たない様子。

 

それから、走り疲れると、暑くなったのか、ベタッと床におなかをつけて、

ピンク色の舌をだらしなく出して、ハアハア言う。

「キミは犬か?!」と突っ込みたくなる。

「ミーア、犬みたいに舌に汗腺があるわけじゃないんだから、ハアハアしても意味ないよ。」

なんて説明しても相変わらずだが、

よく見ると、口を開けてる顔はにゃっと笑ってるみたいで、すごくかわいい♪

 

いろいろ私がイメージしている猫と違うけど、そこがまたかわいくてしょうがない。

特に、今では「み~あ~~」と呼ぶと、どこからでもトコトコ走ってやってくるから、たまらない。

さて、今度は「お手」でも教えてみようかしら。(^^)


↓もっと上に登ろうかニャ?

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