夜10時、バスルーム前の脱衣所でうずくまる女。
長い髪を垂らし、その顔は見えない。
胸元からなにやら低い奇怪な音が:
「グルルルルルルル、グルルルルルルルル・・・」
そして、時おり女の口から漏れる言葉ーーーー
「よしよし、ミーア、ここが気持ちいいのかい?」
「もう、お洗濯物干してる途中なのに、ママ困っちゃうな(^^;;」
「ミーアったら、甘えん坊なんだからァ~ン」
最近、ミーアは所構わずやたらと甘えてくる。
トイレに入ってようが、洗濯物干していようが、お構いなし。
その度、私はミーアを抱っこして、気が済むまでなでなでしてあげる。
この日も、ミーアが自分から離れるまで、両足が痺れても動かず、
30分も脱衣場でしゃがみこんだのだった。
だって、やっぱり甘えられるのは、嬉しいから