彼とのドライブでちょっとしたケンカをしたと、既に書いたが、
う・・・ん、結果によっちゃ、大したケンカになるところだった。(あれ?日本語がおかしい??)
始まりはごく些細でつまらないことだった。
彼とちょっとふざけ合っていて、すねてみただけだったのに、
いつの間にか、彼も本気で怒っちゃって、
「もう帰る?」とか、「一緒に居ても楽しくない。」とかひどいこと言い出した。
意地で私も「別にいいわよ、降りてほしいなら降りるから。」と突っぱねた。
そして、彼は車を道路の脇に寄せて止め、無言で外に出た。
しばらく待っても戻って来ないし、姿も見当たらない。
「そんなに一緒にいるのがイヤなら、いいわよ!」と、自分の物を持って車から降りた。
とりあえず来た道に沿って歩いてみた。
しかし、そこは伊豆の山奥で、私は自分がどこにいるんだか、さっぱり分からなかった。
しかも、山道のど真ん中で、電車の駅もあるんだかないんだか分からない。
更にトドメは、その日のレジャー費前もって彼に渡したから、お財布を持たずに出かけて、無一文の状態。
カードももちろん、ない。
さて、どうやって東京まで帰ろうかな・・・
とぼとぼと歩きながら、途方に暮れてしまった。
「タクシー?
いやいや、お金ないし、そもそもタクシーなんかこの辺走ってないじゃないか。」
「ヒッチハイク?
う・・・ん、乗せてくれるかなぁ。
変な人に捕まって、何ヶ月後に山中で変わり果てた姿で発見されるのはイヤだしな・・・」
「徒歩で?
あのダイエットの大君じゃないんだからぁ。それに方向音痴だし、大体食べ物もお水もないのよ。」
「その辺の民家の人に助けを求める?
怪しまれちゃいそうだ。しかも、どこに民家がある?」
・・・・・・
まさに八方塞がり、四面楚歌、お手上げ状態。
「あ~あ、彼は車に戻って、私がいなくなったことに気づいて、心配してくれているのかしら・・・
案外せいせいしてたりして?・・・はぁ~」
なんて考えながら、とりあえず車まで戻ってみることにした。
既に30分以上時間が経っていた。
「戻ったら、車がなかったりして、あははは・・・って笑い事じゃないわ。」
大きなカーブを一つ曲がると、さっきの所が見えた。
車はまだ止まっていたが、なんとなく少し移動したようだ。
そして、向こうから歩いてくる彼の姿が・・・
どうやら反対方向へ探しに行ってたみたい。
思わず顔がにやけた*(^_^)*
彼は車の位置まで戻っても、そのまま乗り込まず、更にこっちに向かって来た。
怒られるんじゃないかとドキドキしていたけど、
「心配したじゃないか、仲直りしよう。」
その一言がどれほど嬉しかったことか。
そしてホッとした。
(怒られてたら、きっと意地でも車に乗らなかったと思う、我ながら強情張り。)
そのあとは、楽しいドライブとなったのだった。
めでたし、めでたし(^^)
ちなみに、彼に聞いたら、
私を探しに、一回車で進行方向へ下りて、また上へ戻って、両方とも私の姿が見つからなかったから、
また車を止めて、自分で探しに行ったんだって。
彼が車で探しに行ってる間に戻らなくてよかった~。
もし戻ってたら、車がなくて、ガ~ン( ̄□ ̄;)!!ってなってたでしょう。