ケース 2 殺猫未遂事件
実家で、いつもノラ猫にえさをやっていた。
ある夏の午後、窓を開けて、そよ風に吹かれながら、小説に没頭していた私は、
「ガッシャーン!」という音にびっくりして見回したら、
常連のノラ猫が窓から入ってきて、窓際においてあるシマリスのケージを倒したのだった。
そして、倒れた拍子に、ケージのドアが開いて、
びっくりしたリスはバッと飛び出して、そのままノラ猫の口へ・・・
「こら~!それはうちの子、おまえのえさじゃない!!」と追いかけたのも虚しく、
私が最後に目にしたリスの姿は猫の口から垂れているふさふさのしっぽだけだった・・・・・・
何度も何度も悔やんだ。
私が窓を開けなければ・・・
私が本に夢中になってなければ・・・
ケージのドアを補強しておけば・・・
と。
「あのノラ猫は本能だから、しょうがない」と自分に言い聞かせても、
いつもえさをいっぱい与えているのに、この恩を仇で返すような仕打ちをどうしても許すことができなかった。
次の日、ふっと見ると、あの猫がふてぶてしくも窓の前で昼寝しているではないか!
とっさに手元にあった桃を投げつけた。
見事に頭に命中して、猫は1mも飛び上がった。それから一目散に逃げた。
その後姿に果物ナイフを投げた。もちろん当たらなかった。(本気で当てるつもりもなかったが)
でもそれ以来、その猫は二度とうちの庭に姿を現さなかった・・・
と思ったら、その後もちょくちょくやってきては、ガラス越しにうちのリスを狙っていた。
懲りないヤツだな・・・@_@
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