小さい頃から動物が好きだった。
でも家が狭いからと、ペットを飼うことを禁止されていた。
特にネコが好きで、学校帰りに道端でノラ猫を見かけたとき、
いつも「うち来る?」とナンパして連れて帰った。
家でごはんを出してあげて、一晩泊めた。
でも、毎回、次の日学校に行ってる間に、母に捨てられてしまった。
なかに、捨てられても自分で戻ってくるネコがいて、母はわざわざバスに乗って捨てに行ったとか。
学校から帰宅して、いつも落胆していた。
またある時、巣から落ちたスズメの子を拾って帰った。
近くで鳥を飼っているおじさんにえさの与え方などを聞いて、おじさんは親切にもアワを少し分けてくれた。
「だけど、スズメは気性が激しいから、多分飼うのは無理だよ。」
そして、おじさんの言ったとおり、
スズメの子は水とえさをあげても、嘴を閉じたまま開けようとせず、2日間後に冷たくなっていた。
涙を流しながら、ハンカチで包んで、小さな箱に入れ、食べてもらえなかったアワも一緒に入れ、庭に埋めた。
やっと正式にペットを飼ったのは、高校生になってから。
道端でつがい(?)のシマリスが廻し車に入って、売られていたのを見て、
これなら小さくて場所取らないから、許してもらえると思って、買って帰った。
母はあまりいい顔しなかったものの、「世話は自分でするのよ」と許してくれた。
早速大きなケージを買ってきて、2匹を移した。
リスの赤ちゃんが見たい!と期待していたが、一ヶ月目に一匹が脱走し、
庭によく来るノラ猫に食べられてしまった。
ネコ好きの私もその時だけはそいつを憎んだ。
本能だからしょうがないのは分かっていたけど、気持ち的に許せなかった。
もう一匹の方はとても食いしん坊で、だんだんなついてくれた。
抱っこしてると、そのまま手のひらの上で眠った。
ケージから出して、部屋の中で遊ばせても、
合図を出すと自分からケージに走って戻ることまで仕込ませることができた。
ケージのドアが閉まってるときは、鼻の先で懸命にこじ開けて入った。
よく夜寝る前に出して、パジャマのポケットに入れて一緒に寝たりした。
翌朝起きてみると、ちゃんと自分でケージにもどって丸くなって寝ていた。
しかし、その子も2年後に部屋の中で遊ばせていたときに、高いところから落ちて、脳震盪(?)で死んでしまった。
涙が涸れるほど泣いた。
その後もリスを見かけると買わずにいられなかった。一度に3匹飼ったこともあった。
今、実家にいる子は10匹目になる。
脱走したり、病死したり、仲間に噛み殺された子もいたし、天寿を全うした子もいた。
そして今は一匹だけになった。
三年前に買ったのだが、その後実家を出て、東京で一人暮らしを始め、
世話はずっと母がしている。年に一度帰省したときだけ会っている。
人にはなつかず、芸もできないが、ブクブク太って、とにかく元気に生きている。
あれほど動物を嫌っていた母も、リスだけは可愛いらしく、いつもおいしいものをあげていた。
9月に実家に帰ったとき、リスに思いっきり噛まれたが、元気そうでよかった。
↓専用のスプーンでヨーグルトをあげたら、スプーンごと取られた
Smack-dab what I was lkoonig forツ葉y!