さて、夕べミーアを躾けようと意を決して帰ったのだが、
いつもより帰る時間が早かったからなのか、ミーアはまだお出迎えの準備ができていなく、
ドアを開けて、家の中に入ってもまだ姿を現さない。
ただ、奥の方から、鳴き声だけでもと、必死に鳴き続ける。
最初のかわいらしい「ニャ~」からどんどん声が上ずって、最後は「オ~ン」って、キミは狼か?
でも、それが「ママ、ママ、お帰り。ちょっと待ってて、ぼく今行くから」と言ってるみたいで、いじらしい(^_^)
そして、寝ぼけ眼で、足元ふらつきながら玄関まで走ってきた。
その健気さにキュン♡
あ~、決心がぐらつきそうだ。
夕食たべて、テレビ見ながら、一緒にくつろいでも、ミーアはなかなか襲ってこない。
いつもなら、あそぼ~って大暴れするのに。身の危険でも察知したのかニャ?
しばらくして、やっと足に軽くガブッ。
う~ん、今のはそんなに痛くないから、まあいいっか。
そして今度は手に ガブッ
おっ、今のはちょっと痛いぞ!
ん~、でも、まだ叱るほどではないかも・・・
これは、いちいち痛さをランク付けしなくちゃいけないな。
そして、ミーアは調子が出てきたのか、お得意の抱え込んで足蹴りとかぶりつきに入った。
ガブガブッ
おぉ、まさしくこれだ!顔を思いっきりつねるぞ!
と構えたが、ミーアのちっちゃな顔は私の手でいっぱい遮られて、どこをつねればいいのかしら。
仕方なく、大きい声で「痛い!」と言いながら、体の方をギュッ。
ミーアは痛いというよりもびっくりして、私を見上げた。
そして信じられないというように、もう一回手にかぶりついた。
私ももう一回「痛い!」、ギューッ。
ミーアは怒り狂った。
ガブッ!
「痛い!」、ギュッ
ガブガブッ!
「痛いぃ!!」、ギューッ
・
・
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やがて、ミーアの噛みが甘くなってきて、最後は口を離した。
ちょこんと座って、私の様子を伺っている。
テレビを見てるふりして、無視。
ミーアはしばらくションボリしていたが、トボトボ近くに寄ってきて、私の手をぺロリ♪
「よしよし、ミーア、反省したの?いい子だね。」
抱っこしてあげると、ミーアは目を細めてゴロゴロ言い始めた。
ミーアに嫌われちゃうんじゃないかと思ったが、よかった。
ハァ~、一件落着。
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