温泉で疲れが取れて、心地よい脱力感に浸りながら、
彼とミーアのお見合いの話などをして、東京に向かって行った。
くねくねやたらとカーブの多い山道を走っていたとき、
彼がイライラしてきた。
どうしたのと聞くと、後ろの車が煽ってきているらしい。
山道でも80キロ出して走っていたから、別に遅いわけでもないのに、
ぴと~っとくっついてくる。
運転しない私にはよく分からないけど、これって運転する人にとってとても気分悪いらしい。
ついに彼がキレて、道端に車を寄せ、後ろの車を通した。
そして、
「今度はこっちが煽ってやる」
と今は前を走っているあの車に、ぴと~っとつけて走った。
これにびっくりした前の車は、線をメチャクチャ踏みながら必死で逃げる。
その時速は90キロ。
さらにその車は無理に自分の前の車を追い越し、私たちとの間に一台はさむことができたが、
それも束の間、すぐにこっちも追い越してまたすぐ後ろにくっついた。
「もう、危ないからやめなよ。」ちょっと楽しみながらも心配でそういうと、
「大丈夫、ちょっと懲らしめてやるだけ。」彼は至って余裕。
いや、別に私たちが危ないんじゃなくて、前の車の人がかわいそうになったの・・・
こんな調子で走ること30分。
「じゃぁ、そろそろ許してあげようか。」と彼がちょっと距離を開けた。
しかし、不運なことに、どうやら前の車は私たちと同じ方向に向かっているらしく、
ずっと同じ道を走っている。
しかもこっちの車の方が性能がいいから(レンタカーだけど)、すぐ追いついてしまうのだった。
都内に戻って、すぐには帰らず、夜食を食べることにした。
お肉大好き人間の彼は昔よく行っていた焼肉屋に行くと言って、目黒まで行ったが、
お店がどこにあったか思い出せない。
ケータイでお店を調べて、場所はそこから3分のところだったけど、
ラストオーダーが夜12時。
時計を見ると・・・・・・11:58 (--!
だから、なんでいつもこうなるのよ??
そういうのは、着く前に調べるものじゃなくて?
仕方ないので、叙○苑に入って夜食を食べた。
家に着いたのが午前2時。
3時にミーアを抱っこして就寝。
のどかでちょっぴりスリリングな休日はこうして幕を閉じた。
*注:上記で「スピード違反だ!!」と思われた方には、
カーレースの部分をフィクションと捉えていただきたい。(^^;;