胃腸の痛みで病院に通い始めて半年が過ぎた。
そして、原因不明の腹水が発覚して6週間。
あまりのインパクトに、胃腸の痛みの方はまだ全然治ってないものの、すっかり忘れ去られている。
(胃腸の痛みも腹水となんらかの関係があると思うけどね。)
原因を究明しようと、担当の先生は躍起になって、いろいろ検査を受けさせたが、
お腹に水が溜まってること以外、どこにも異常はないという。
しかし、お腹に水が溜まってること自体がそもそも異常なのだから・・・
原因が分からなければ、治療法も見つからない。
症状の緩和のためにラシックス(利尿剤)を飲み続けて1ヶ月、体重は2Kg落ちたけど、
お腹の水は一向に減っていないし、体重もこれ以上は落ちない。
ついに彼がしびれを切らして、私の診察について行った。
診察室に現れた彼を見て、若い先生はちょっと動揺した。
診療の現状と、これからの治療予定を教えて欲しいという彼に、
先生は今までの検査結果を見せて、どこにも問題はないと説明した。
「でも、どこも悪くなくて、お腹に水が溜まるというのは普通のことですか?」と彼、
「いやぁ、普通は・・・ない・・・はずですけどね。ただ、検査では何も出てこなかったので・・・」
「では、これからの治療の方針は?」
「そうですね・・・ここで出来る検査はあと大腸の内視鏡ですね。
ただし、これは大腸に原因があると考えているわけではなく、
もしかして検査で何か分かるかもしれない、という程度です。」
(げっ!大腸の内視鏡って、つまり、○○からカメラを入れられちゃう検査でしょう。そ、それだけは嫌!!
絶対そこに原因があるというのならともかく、「かもしれない」程度じゃ、絶対イヤ~~!!!)
「そういうことでしたら、その検査は・・・受けません。」ちょっと顔を引きつらせながら答えた。
「そうですか、じゃぁ、他にできる検査はもうないですね。」
タララ~~ン、と漫画だったらスプーンが床に落ちるシーンになるところだが、
先生の「(原因は)なんだろうね~」、「(これから)どうしようか~」
の発言に不信感を抱いた彼は、更に問い詰めた。
「では、これからも治療はラシックスを飲むということでしょうか?
ここ1ヶ月飲み続けているが、効果がさほどないようですが?」
彼の気迫に押されたのか、先生はちょっと慌てふためいて、
「では、部長と相談して来ますので、外で少しお待ちください。」と言った。
外に出て、「ねぇ、そんなに先生問い詰めたらかわいそうだよ。まだ若い先生なんだから。」
と彼に言ったら、
「はっきり言わないといつまでも進展ないよ。ずっと利尿剤を飲んでも埒が明かないでしょう?」
まぁ、それもそうだ・・・
そして、呼ばれて再び診察室に入ると、先生は一番近い大学病院に紹介状を書いて、
こっちでの検査の資料をすべて持って行って、向こうで診てもらうように取り計らってくれた。
ちょっと経験不足かもしないけど、やっぱり悪い先生ではないと思う。(^^;;
「参考資料として血液検査の結果を添えるので、帰りに採血を受けて行ってくださいね。」
と言われたので、素直に採血を受けに行ったら、「今日は7本採りますね~」
って、7本??今まで多くて5本だったのに。
これはもしや、先生のささやかな復讐かしら?(ーー;;
なんて、私の邪推だろうな。うん、きっとそうだ。
こうして、先生が書いてくれた分厚い紹介状と、すべてのフィルムが入った大きな袋をもらって、
今度、いよいよ名高い(?)某私立大学病院に行くことになったのである。
さて、私の腹水の行方は如何にーーーー
乞うご期待!
(って、期待していただくほどのことでもないか、(^^;;)