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「えぇ、そうなんです。
ウチは猫を3匹飼ってますが、それがある日忽然と姿を消したんです。それも3匹同時に!」
「いいえ。外に逃げたなど・・・そんなはずはありません。
ドアも窓も全部閉まってますし、第一、ミーアはビビリーだから、外が怖くてとても出られません。」
「え?そうですね。確かに密室ミステリーになりますね。
でも、それだけじゃあないんです。
実は・・・
姿は消えたんですが、気配を感じるんですよ・・・」
「本当です。だって、ごはんはいつもいつの間にかきれいになくなってるし、
トイレもいつの間にか、ウンチ玉とオシッコ玉が山盛りになってるんです・・・」
「『透明人間』ならぬ、『透明猫』??そんなぁ、冗談は困ります。
もう二度とあの子達の可愛い姿を見ることができないんですか?T_T」
「心当たりですか?う~~~ん、特にないですね。
いつものように夜寝ようとしたら、猫が誰も布団に入ってこないので『アレ?』と思って、
そういえばみんな見当たらないなぁって気づいたんです。
いつも夜一緒に寝てるのに、もう寂しくて悲しくて・・・」
「いつからって?そうですね・・・もうここ2、3日ずっとこんな感じです。
・・・そう、思い出した、○×日です。
すごく寒かったので、こたつを出して、この冬初の鍋をやってたんです。
そのときはまだ猫たちがいて、みんなして鍋に興味津々でこたつの上に飛び乗ったりして、
危ないからって一々下ろしてたのを覚えてます。」
「えぇ、それからです。猫たちの姿が消えたのは。」
「現場ですか?こちらのリビングです。」
「これがそのこたつです。」
っておい!!キミたち、こたつ引きこもりか?!!
ウインク&ジュニア:キャッキャッ、見つかっちゃった~♪
「無駄な抵抗はやめて、すぐ出てきなさ~い。」
「・・・・・・」
「・・・・・・ごはんよぉ~~」
「わ~~~い」
こうして、また一つ、世にも不可解な「猫が消えた」ミステリーが解けたのであった。(^^;;
それにしても、こいつら、こたつ出したとたん一緒に寝てくれなくなった。なんちゅー現金なヤツラ。(泣)
あぁ、こたつなんて、出さなければよかった。ブツブツ、ブツブツ・・・